およそ250年前に始まったと言われる、江戸最古の七福神巡りの元祖が「谷中七福神巡り」です。
2009年1月1日から15日までの限定開催です。
特徴は東京都台東区・荒川区・北区の7寺院から成っていて、神社がひとつもないことです。
コースは田端から日暮里〜谷中を経由して上野不忍池を目指します。
当日は大勢の人といっしょに新年早々、七福神と福を結びに行きましょう。
ちなみに2010年からは1月1日から10日までの限定開催になるそうです。
谷中七福神巡りの参加申込みは終了しています。
おとなの遠足からココテンへ
今までおとなの遠足の一環として七福神巡りを位置づけておりましたが、もっと気軽に散歩気分でお寺や神社を訪ねるブランドとして『
ココロテンプル(略してココテン)』を立ち上げました。
お遍路・巡礼に行くにはちょっと・・・という方に、まずお寺や神社はどんなところかを体験してもらうことを大切にしたいと思っています。
当面は首都圏を中心に、3〜4時間でお寺や神社を訪ねたいと思います。
おとなの遠足は、『お遍路・巡礼』のブランドとしてこれからもよろしくお願いいたします。
ココテンに参加することで得られる心に効くサプリメント

多くの人と巡り歩くことで、きっと自分の居場所がみつかるはずです。
このチラシを見ていただいたご縁を大切にしたいと思っております。
参加いただく皆さんは、様々キャリアを持った人たちです。
七福神めぐりという目的でお寺や神社を巡ることは、普段の生活とは違った時間を過ごすことになります。

ココテンに参加することで、心にたまったコリをすこしだけほぐせたら素敵ではありませんか。
ココテンは、そんなあなたの心に効くサプリメントをプレゼントすることができます。
まずは、福結びを楽しみに参加してみませんか。
多くの方との出会いを楽しみにしております。
ご真言

ご真言(しんごん)とは、真実を伝える仏の言葉という意味です。
そもそもはサンスクリット語のマントラを和訳したもので、密教の諸尊佛を拝するとき唱える祈りの言葉です。
ご真言そのものは、音が重要であることから多くは翻訳せず音写(カタカナ表記)を用います。
お寺ごとに唱えたいと思います。
おめでたい回文歌

なかきよの、とおのねふりの、みなめさめ、なみのりふねの、おとのよきかな |
江戸時代には正月二日の夕暮れに「お宝、お宝、お宝・・・」と言って、七福神が乗り込んだ宝船の絵と回文歌(前から読んでも後から読んでも同じ歌)を刷り込んだ紙(上記)が売られていました。
この「お宝」をその日の夜に、枕の下に敷いて寝ると良い初夢を見ることができ、それがその年に福をもたらすとされていました。
※上の七福神のイラストをクリックするとA4サイズに印刷ができます。ぜひ良い初夢が見れますように。
福結びのために1月11日に巡るお寺の順番
順 |
寺 院 |
ご本尊 |
住 所 |
電話 |
1 |
東覚寺 |
福禄寿 |
東京都北区田端2ー7ー3 |
03-3821-1031 |
2 |
青雲寺 |
恵比寿神 |
東京都荒川区西日暮里3-6-4 |
03-3821-4241 |
3 |
修性院 |
布袋尊 |
東京都荒川区西日暮里3ー7ー12 |
03-3823-0873 |
4 |
天王寺 |
毘沙門天 |
東京都台東区谷中7-14-8 |
03-3821-4474 |
5 |
長安寺 |
寿老人 |
東京都台東区谷中5-2-22 |
03-3828-1094 |
6 |
護国院 |
大黒天 |
東京都台東区上野公園10-18 |
03-3821-3906 |
7 |
不忍池弁天堂 |
弁財天 |
東京都台東区上野公園2-1 |
03-3821-4638 |
白龍山東覚寺(とうがくじ)【福禄寿】
人望をさずける神様/田端駅北口より徒歩で0.5km、歩いて7〜8分です。
ご真言:おん まかしリ そわか

東覚寺は延徳3年(1491)に千代田区万世橋のあたりにありました。
その後、慶長年間(1596〜1615)の頃に田端の現在地へ移転されました。
福禄寿はもともと末寺の普門寺にありましたが、同寺が廃寺になった際に、東覚寺に移されました。
東覚寺といえば赤紙仁王尊(写真右)が有名です。
じつは、寺院の区画整備の関係で赤紙仁王尊が移設工事のため、残念ながらお正月には拝見できません。
その代わりに小さなレプリカを本堂で公開するそうです。
ちなみに今回の工事は2009年6月まで行われるそうです。
病気と同じ部位の場所に、平癒を祈願して2体の仁王像に赤紙を貼ると治ると信じられています。
病気が回復した人が感謝の意を込めてワラジ(写真中央)を奉納するそうです。(今回は一緒に撤去されています。)
なぜワラジかといえば、仁王様が日夜お見舞いに歩かれているからだそうです。
浄居山青雲寺(せいうんじ)【恵比寿神】
笑顔と愛嬌の神様/東覚寺より徒歩で1.0km、歩いて15〜18分です。
ご真言:なむ えびすだいじん(南無恵比寿太神)

青雲寺はもともと入間郡にあり、智光禅師の開創で浄居寺と号していました。
宝暦年間(1751〜64)下総佐倉藩主・堀田正亮が現在地に移転させ再興させました。
その際に山号を浄居山、寺号を正亮の法号に因んで青雲寺と改めました。
普段のお寺の印象は境内が閑散としているように感じます。
本堂左脇にある滝沢馬琴の「筆塚」には、南総里見八犬伝執筆に使っていた筆が供養されています。
運啓山修性院(しゅうせいいん)【布袋尊】
清い欲のない心を授ける神様/青雲寺より徒歩で0.2km、歩いて2〜3分です。
ご真言:おん まいたれいや そわか(弥勒菩薩のご真言)

お寺の周辺は、江戸時代中ごろには自然に恵まれた「ひぐらしの里」と呼ばれ、行楽地としてにぎわったところです。
妙隆寺(合併して現在は修性院)や青雲寺は境内の庭園に四季の花々を植え、「花見寺」と呼ばれて文人墨客や江戸庶民を楽しませました。
そこから「日暮里」という地名が生まれました。
外壁はお寺に珍しいピンク色で四季それぞれの布袋尊のタイル画が楽しませてくれます。
お寺は、様々なイベントに積極的で、情報発信の役割も担っています。
護国山天王寺(てんのうじ)【毘沙門天】
勇気を授ける神様/修性院より徒歩で0.7km、歩いて10〜13分です。
ご真言:おん べいしらまんだや そわか

天王寺は日暮里駅からの谷中霊園への入口にあります。
実は、霊園のほとんどの土地は、かつてこの天王寺の敷地でした。
明治維新のとき、政府に召し上げられ、一時は3万5千坪あまりを誇った大部分が公共墓地(谷中霊園)となったそうです。
大仏様(丈六仏)は、近代的な新しい門をくぐって左側に迎えてくれます。
境内は段差を無くしトイレも洋式になっているなど、参拝者に優しい作りになっています。
大道山長安寺(ちょうあんじ)【寿老人】
延命長寿の神様/天王寺より谷中霊園を通り徒歩で0.3km、歩いて5〜6分です。
ご真言:おん ばざら ゆせい そわか(延命尊の呪を用いる)

谷中霊園を歩いてじきに長安寺はある。
こじんまりとしたお寺で山門をはいるとすぐ本堂になっています。
寺伝によれば、一人の老翁がこの地にお堂を建て寿老人の像を祀っていた。
老山和尚がこのお堂に宿を借りたところ、老翁はこの堂を守って寿老人をお祀りするようにと告げ、姿を消した。
これが長安寺寿老人の由来です。
江戸〜明治に活躍した日本画家の狩野芳崖の墓や室町時代の板碑があります。
東叡山寛永寺護国院(ごこくいん)【大黒天】
財宝を授ける神様/長安寺より徒歩で1.0km、歩いて15〜18分です。
ご真言:おん まかきゃらや そわか

東叡山寛永寺三十六坊の一で、釈迦堂ともいわれています。
寛永寺(かんえいじ)は、東京都台東区上野桜木一丁目にある天台宗関東総本山の寺院で山号は東叡山(とうえいざん)。東叡山寛永寺円頓院と号する。開基(創立者)は徳川家光、開山(初代住職)は天海です。
寛永寺墓地には、徳川将軍15人のうち6人(家綱、綱吉、吉宗、家治、家斉、家定)が眠っています。さらに昨年の大河ドラマのヒロイン篤姫の墓もあります。
寛永寺の現存する19の子院のひとつです。
本尊は釈迦三尊です。
現在の本堂は享保7年(1722)に再建されたもので、谷中七福神の大黒天は藤原信実卿の筆になるという画像で、三代将軍家光公から贈られたものです。
ありがたいことに本堂にはいつでも上がって参拝ができます。
このお寺が七福神巡りの世話役を担当しています。
東叡山寛永寺不忍池弁天堂(しのばずのいけべんてんどう)【弁財天】
芸の道を助ける神様/護国院より上野公園散策しながら徒歩で1.5km、歩いて25〜30分です。
ご真言:おん そらそば ていえい そわか

東叡山寛永寺は、京の都における比叡山延暦寺になぞらえて、江戸の鬼門・上野の忍岡に建立されました。
さらに不忍池を琵琶湖に見立て、竹生島の弁才天を模したのが不忍池弁天堂だそうです。
そもそも七福神を最初に考案した人こそ、東叡山寛永寺を創建した天海僧正だといわれております。
天海僧正が、まだ若い徳川家康を天下を治める吉相であると予言し、その後、天下を取った家康に、経典仁王経の七難即滅、七福即生の文に基づいて、「長寿・富財・人望・正直・愛敬・威光・大量の七徳を備え、困難な天下統一の大業を果たし、平和な国土を築いた。これは七福神の七つの徳全てを兼ね備えたものというべきである」と申したそうです。家康公は喜んで、狩野探幽に七福神を描かせ、これが評判になり人々に崇敬され全国に広がったそうです。
不忍池弁天堂→1.3km御徒町駅
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