2004年8月15日(日) 晴れ
9時にタクシーの運転手さんが迎えに来てくれた。
まず向かったのが『龍馬歴史館』。ここは8月6日に
28番札所大日寺に向かう途中に横目で見て通り過ぎた場所だ。蝋人形好きの私には大満足の内容だった。8月6日にはこうしてここに見学に来るとは思ってもいなかった。アキレス腱を痛めた日だ。
次は『龍河洞』日本の3大鍾乳洞ということだ。秋芳洞(山口県)龍泉洞(岩手県)が他の2つ。お〜!そこには行ったことがあるので、3大鍾乳洞を制覇したのだ!
ここでの見学が終わるころ、突然の雨。スコールのような大粒の雨だった。
その後タクシーは『西島園芸団地』に向かう。
そこでトロピカルフルーツを食べる。
トロピカルフルーツの盛り合わせはおやじには似合わない気もするが・・・。
昼食は高知の美味くて安いものが食べられる食堂へ案内してくれ、最後の鰹の叩きを食べたのだ。
鰹の叩きはこの遍路旅で私の食べる一生分を食べたと思う。高知遍路を味でたとえるならば、鰹の叩きになるのは間違いない。
高知城でお世話になった運転手さんと別れた。
高知城の天守閣から高知の町並みを見て過ごした。
下に降りて、公園を歩いていると、
「高知は観光ですか?桂浜は行きましたか?」
と声をかけられた。
多分、観光タクシーの客引きだと思う。
高知観光はもうすませたと言うと、
「再来年の大河ドラマはここが舞台になりますよ」
と教えてくれた。
『巧名が辻』は読んだことがある。山内一豊夫妻の物語だ。きっと地元の人は張り切っているんだろうなと思った。
さて、高知駅から出発する夜行バスまで6時間ほど時間がある。
高知見物はもういいかなと思った。
「どこか行きたいところがあるか?」
と息子に聞くと、帰ってきた答えが、
「まんが喫茶」
だった。
それもいいかもしれない。
駅の近くのまんが喫茶に入り、ソファにゆったりと腰掛けて数時間、半分居眠りをし、コーヒーのお代わりを何杯もし、『釣りバカ日誌』を読んで過ごした。
時間が来て、高知駅で夕食。お土産を買って、夜行バスに乗り込んだ。
バスの中では寝ることができなかった。
頭の中に浮かんでくるのは遍路の日々の情景。
台風の中渡った甲浦大橋、河原で食べた昼飯、どこまでも続く海辺の道を歩く姿、お接待をしたいただいた方々、アキレス腱を痛めて歩けなくなったときのこと、宿での洗濯や食事の風景、四万十川のほとりを歩く姿等々が浮かんできては消えていった。
普段の生活と比べて濃密な親子の時間を過ごせた。
遍路旅、私は息子に助けられたことが多々あった。息子は、これから生きていくのに自分だけでなく色々な人の助けが必要なんだということを学んでくれていたならこの遍路旅は大成功だったと思う。
「大人になったら、一人でまわってみたい」
と息子が言ったときには嬉しく思った。
バスは新宿駅に着いた。そして帰宅。
久しぶりに見る我が家。私は朝食を食べてすぐに寝た。
息子は友達に電話をして遊びに行った。

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